読売ジャイアンツとオリックスで主に内野手
としてプレーした山本和作。
ジャイアンツでは育成入団3年目にイースタン
リーグのレギュラーに定着して、支配下登録を
勝ち取ったものの一、軍出場は叶いません
でした。
オリックス移籍後は、遊撃を中心に内野の
ユーティリティープレーヤとして存在感を
発揮しましたが、2015年で戦力外通告。
そんな彼の戦績を追ってみました。
プロ入りは育成ドラフト3位
名前:山本和作
生年月日:1986年9月21日
出身地:兵庫県
出身校:尼崎工業高校‐大阪経済大学
プロ入り:2008年・巨人育成ドラフト3位
プロ通算成績:179打数37安打、打率.207、115試合出場
大阪経済大学へ入学直後のリーグ戦では、
リーグ史上初の1年生で首位打者とベストナインを
獲得する鮮烈なデビューを果たしました。
4年生になってリーグ戦通算100安打を達成し、
リーグから特別表彰を受けています。
リーグ戦のレベルという問題もあるでしょうが、
数字だけ見ると、ドラフト指名を受けて
入団してもおかしくない成績でしたが、
プロ入りは育成ドラフト3位という評価でした。
巨人では支配下登録されるまで2年を要した
育成から入団して3年目の2011年に、開幕から
イースタンリーグでレギュラーを獲得して、
5月に支配下登録を勝ち取りました。
1軍出場はならなかったものの、シーズン終盤
までレギュラーを守り続けました。
しかし10月に膝に怪我を負い、11月から再び
育成契約へと戻されます。
翌年に再び支配下契約を勝ち取るも2012年オフに
オリックスへトレードされました。
巨人では1軍の選手層が厚かったこともありますが、
特筆すべき部分が、巨人と言うチームでは
なかったのかと言う印象です。
守備力・長打力など光るところがあれば1軍も
あったでしょうが、巨大戦力を有するチームでは
彼のカラーが出なかったように感じました。
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オリックス移籍後は1軍定着したが
オリックスへ移籍した2013年は開幕1軍を勝ち取ると、
1か月後には初スタメンも記録します。
この年が1軍デビューでしたが、遊撃手で50試合出場して
日本ハムへ移籍した大引啓次の穴を埋めました。
またシーズン通して1軍に帯同して4本塁打も記録して
います。
最終的には96試合に出場して、1軍定着への足掛かりを
つかんだ年になったかと思いましたが、翌年から
出場試合数が激減していきます。
遊撃には安達了一が定着したこと、1塁手ではT-岡田や
外国人の起用が続いたこともありますが、
自身の打撃不振が一番大きかったのではないでしょうか。
2013年も打率は決して良い数字ではなかっただけに、
特徴らしき特徴が出せず居場所を失って
しまった感がありますね。
チーム成績は振るいませんでしたが、若手の内野手が
台頭してきたことも、さらに居場所をなくす要因に
なった気がします。
12月18日の報道で現役引退を決意したと出て
いました。
実質的に2013年の1年が彼にとって最も輝いた
年であったと思います。
具体的な進路は明らかになっていませんが、
大卒3年目で育成から這い上がった苦労人です。
後進の育成に力を注ぐことも有りかなと
思います。